2010年10月

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アメリカにおける畜産状況

今回は一人でも多くの皆様にアメリカ産牛肉の畜産業界の現実を知っていただきたい
思いから、中村三郎・著:【肉食が地球を滅ぼす】 から抜粋いたしました。

『ロッキー山脈を望むコロラド州グリーリー。
見渡すばかりのトウモロコシ畑と二分するように、フェンスで囲まれた巨大な土地が広がる。
フェンスの中には、何万頭もの牛が群れている。
東京ドームの 10個分はすっぽりと入ってしまうほど土地は広いが、牛たちが自由に動き回る
スペースはない。
50頭ほどずつ群分けしたパドックに入れられ、狭い囲い地の中でひしめき合っている。
木陰を作る樹木は1本もない。 ときおり突風で砂煙が舞う。
牛たちはけだるそうに、あるいはイライラしたふうに体を揺らせて、柵に沿って作られた
給餌槽に首を突っ込んでエサを食べている。

コロラド州のグリーリーに限らず、アメリカの北西部を中心に、 都市の郊外に行けば
どこでも見られる、ごくありふれた光景だ。
アメリカの牛肉ビジネスを支えているフィードロットである。
フィードロット(feed lot)とは、牛を放牧にせず、フェンスで仕切ったペン(牛囲い)に
入れて 効率的に肉牛を生産する集団肥育場のことをいう。
アメリカの肉牛生産は、大手食品メーカーによる5万頭から10万頭単位の大規模な
フィードロットの経営のもとに、徹底した大量生産が行なわれている。
肉牛は、だいたい次のような養育プロセスをたどって出荷される。
繁殖の専門業者が、種牛を、子牛の生産を行なっている農家に貸し出す。
農家は種付けをして子牛を出産させる。
生まれてしばらくは、子牛は母牛と一緒に過ごすが、6カ月から8カ月で離乳し、体重が
200キロを超した頃、子牛を育成業者に引き渡す。
育成業者は子牛を牧場で約1年間、 牧草を食べさせながら、体重が350キロ程度になる
まで飼育する。
そして、目標体重に達した牛は、フィードロットに送る。
フィードロットでは、牛を出身牧場ごとに分けてペン(牛囲い)の中に入れ、4カ月から5カ月の
短期間のあいだに穀物を主体とした配合飼料を与えて肥育する。

こうして体重が500キロ前後の成牛になると、食肉加工工場に出荷するのである。
フィードロットの牛は狭いペンの中に押し込められ、より早く、より太らせるために、青草の
代わりにトウモロコシや大豆などの濃厚飼料をひたすら食べさせられる。
加えて、病気の発生を未然に防ぐために抗生物質を投与される。
同時に、肥育効率と肉質を高めるためにホルモン剤も与えられる。
体重や体長をコンピュータで管理され、給餌や糞尿処理などすべて機械化された
システムの中で、監禁状態のような生活を強いられるのである。(中略)

牧場の牛といえば、かつては草原で1日のんびりと草をはんでいたものだ。
そして陽が沈む頃ともなると、 カウボーイがこれまたのんびりと馬で牛たちを畜舎へ
追っていく牧歌的な風景があった。
動物と人間のおだやかで自然なつながりとわかり合い、融合があった。
今は見る影もない。
フィードロットの牛たちは、命ある生き物として認められていないのだ。
人間の利益を生み出すビジネスの対象としてしか存在しない。
フィードロットは巨大な肉牛生産工場であり、 車やテレビを大量生産する機械工場と
同じなのである。』

これが現実です。

皆様はどう思われますか?  そして今現在また、
1頭 BSEが発生しました。

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